いつもケーブルカー駅員ブログをご覧いただきありがとうございます。
さて、ご紹介がちょっと遅れてしまいましたが、4/24(水) に、
「野草観察と精進料理を味わう会」を開催いたしました。
このイベントは、植物研究家の菱山忠三郎先生のご案内で、山野草について解説していただき、
散策後は高尾山薬王院にて、美味しい精進料理の昼食をお楽しみいただくものです。
それでは、今回も画像を交えてご紹介いたします。
まずはケーブルカーで高尾山駅へ向かいます。
現在でも沿線では、青々と光る緑のトンネルがお楽しみいただけますよ(^^)
高尾山駅から徒歩3分の野草園へ菱山先生の解説を聞きながら、
ゆったりと移動します。
毎回野草がお好きな常連のお客さまも多くご参加いただいておりますが、
今回は、初めてのお客様にもたくさんいらっしゃいました!
ありがとうございます! (*^▽^*)
さて、この日に出逢えた植物たちをご紹介いたします。
ムラサキタンポポ
秋は綿毛のような姿に変わり、その様子が千本槍のように見えることから
別名をセンボンヤリというそうです。
ツクバキンモンソウ ユキザサ
ウメウツギ タチツボスミレ
タチツボスミレ・・・各所でもっともよく見られるポピュラーなスミレだそうです。
サクラソウ イチリンソウ
イチリンソウ・・・似た名前に「ニリンソウ」がありますが、花はこれより大きく径は4センチほどあります。
シラユキゲシ ゼンマイ
ゼンマイ・・・食用としてご存知の方もいらっしゃることと思います。
茶色のものも同じくゼンマイですが、こちらは胞子を飛ばすもので、食べられないそうです。
ウラシマソウ リキュウバイ
ウラシマソウ・・・・植物から糸のようなものが出ています。
これを浦島太郎の釣り糸に見立てて、このように呼んでいるそうです。
ラショウモンカズラ オトコヨウゾメ
ラショウモンカズラ・・・名前の由来は「羅生門」という物語の中に出てくる、
渡辺綱に切り落とされた鬼の腕にたとえたと言われています。
名前を付けた方は発想が素晴らしいですね。
クジャクシダ ニガイチゴ
クジャクシダ・・・若葉は赤みを帯びるそうです。クジャクのように豪華に見える植物でした。
これから夏に向かって緑色に変化するそうです。
ホウチャクソウ ハナイカダ
ホウチャクソウ・・・和名は花の形が寺院や五重塔の軒に下がる宝鐸(ほうちゃく)に似ていることから。
ハナイカダ・・・葉の上に花がつき、その後は黒い実がなる面白い植物です。
花を乗せた葉をイカダにたとえて、このように呼んでいるそうです。
エンレイソウ カヤラン
カヤラン・・・葉のようすが、カヤの葉に似ていることからこのように呼ばれています。
ケーブルカー清滝駅でもご覧いただけますよ!
クマガイソウ・・・袋状のものが、「平家物語」に出てくる熊谷直実の背負っていた「母衣(ほろ)」に
たとえられてこのように言われています。
母衣とは、矢の攻撃を防ぐために背負っていたものです。
その後は1号路を通り、薬王院(お寺)へ移動し、精進料理をいただきました。
今回の精進料理はこちら!
ジャン!!
旬の食材を使った今回の御膳はこちらです。
春らしく、(個人的に)大好物のタケノコを使った天ぷらや、
お汁も御膳に並び、旬の食材を堪能できました(*^。^*)
自然の恵みに感謝をしながら、大変美味しくいただきました。
お食事後は、ご案内していただいた菱山先生より
この日に観察することができた山野草についてのお話をいただき、2時頃解散となりました。
途中小雨が降ってしまいましたが、植物たちにとっては恵みの雨となり、
みずみずしい姿を見ることができた一日でした。(^▽^)
今回は咲いている花がたいへん多かったため、
一部だけのご紹介をさせていただきました。
次回のイベントは6月の開催です。
内容は今回とは少し異なりまして、菱山先生による講義形式のものを予定しております。
日程などの詳細が決まりましたら、ホームページやブログでもご紹介させていただきますので、
皆様お誘いあわせのうえ、ぜひご参加ください。
byアッキー